まだ一人で大丈夫、まだ自分たちで見られる。
お元気な姿を見ていると、いつまでもこの状態が続くと思ってしまうのは当然のことです。ですが、認知の低下、ADL(日常生活動作)の低下はある日突然やってきます。
それから入居を考えて施設探しをする方が多くいらっしゃいますが、施設探しって、物凄く時間がかかるのってご存じでしょうか。
老人向けの施設は、介護度や認知の具合、病歴や病状、感染症、そしてADL(日常生活動作)に医療度によって入居可能、不可能な施設があります。ホームページに『入居可能』と記入されていても、事例によっては断られることも多々あります。
運良く施設が見つかっても、今度は親の説得をしなくてはなりません。親が自分から施設で生活することを望まれていたならまだしも、施設への入居に対して拒絶されていた方の場合、何を言っても聞き入れてくれません。
年齢と共に頑固になられる方は多くいらっしゃいますが、認知症になられてしまうと、一度納得されても数時間後には忘れてしまうので、また1から説得することになります。(夜、ご納得されたのに、朝になると拒否を数か月繰り返したというご家族もいらっしゃいました)
ご家族からどうやって連れてきたらよいでしょうかとのご相談を受け、私共もあの手この手でご入居のサポートをいたしますが、ご家族の心労やご負担は相当なものとお察しいたします。
結局のところ入居はいつがいいのか。
そうですね。お元気なうちにご両親と一緒に色々な施設を見学に行き、気に入ったところが見つかったならば早めに入居されることをお勧めします。例えご納得されなくても、ご家族様が住環境や設備や金額面でご納得されたところで空室があったら、同じくお早目にご入居されることをお勧め致します。
自分たちが良いと思う施設は、他のご家族も気に入られる施設だということを忘れないでくださいね。いざ、入居となったとき、待機者10名と言われることもざらにあります。
帰宅願望はほとんどの方が1週間から1か月で治まりますから、心配ご無用ですよ!