病院を退院したら?

病院には機能分類というカテゴリに分けられているのをご存じかと思います。

細かく説明するとややこしいので、簡単に説明すると、

1. 高度急性期機能

 救命救急センターやICUなど高度な治療を行える機能を持つ病院

2. 急性期機能

 急性期の患者に対し、状態の早期安定化に向けて、医療を提供する機能を持つ病院

3. 回復期機能

 急性期を経過した患者への在宅復帰に向けた医療やリハビリテーションを提供する機能を持つ病院

4. 慢性期機能 

長期にわたり療養が必要な患者を入院させる機能を持つ病院(高齢者だけでなく重度の障がい者、難病患者の入院も機能のひとつです!

と、病状によって機能の違った病院に入院するのですが、急性期型には基本14日くらいしか入院できず、本調子でないからもう少し延期してほしいと思っても、そこは病院の懐事情にてあの手この手で拒否されます。

これは、病院の報酬に影響するものなので、治療することがない、日々の医療報酬費も下がる、だったら単価の高い人に交換しましょう!ってことで、さっさと退院しましょうね!ということなのですが、退院先によっては、回復期型に入院できるので、介護が必要だから自宅での生活は難しいと判断されると、受け入れてくれる福祉施設を大至急探す必要性があります。

介護度3であれば特別養護老人ホームや介護老人保健施設へと入居申込できますが、待機者が多く、また、病気の内容や年齢によっては受け入れてもらえません。

介護度2以下の方はどうすればいいのかというと、民間経営の老人福祉施設を探さなくてはなりませんが、気に入った施設に空き部屋があるからと言っても必ずしも入居できるとは限りません。やはり病状により、入居できない方も多くいます。

看護師不在の施設の場合

・インスリンの自己注射ができない方

・胃ろう、経管栄養摂取、ストーマの方

・人工透析間近の方でシャントが入ってない方

・その他日常的に医療行為が必要な方

※訪問看護をお願いすれば入居可能ですが、介護保険対応の場合、訪問回数によって断られる場合があります

病院側やケアマネージャー(すでに担当ケアマネがいる方)が色々と探してはくれますが、決めるのはご家族なので、色々な施設に見学にいったり、問合せしたりする必要があります。また、入居が決まったとしても、ケアマネージャーの手配(施設にいる場合もあります)、診療情報提供書・看護・リハビリサマリーなど依頼したり、各種感染症検査結果など手配しなくてはならないものがたくさんあるため、入居するまでに1週間から2週間ほどかかります。

入院中に病院関係者の方と連携を取って、退院後どこで生活するかを決め、施設探しを早めに行う方がよいですね。

因みに、アイクラシエ富士、アイクラシエ裾野では入居申込頂いてから、診療情報提供書や感染症結果、血液検査結果、看護サマリー、リハビリサマリーの手配など、煩わしい手続きはこちらで行います。

また、退院時、ご家族の顔を見て家に戻ると懇願され、施設入居を躊躇されてしまう方が多いため、施設にて無料でお迎えに上がります。

ご家族様はお申込みいただいてから、ご入居希望の方のお着換え、生活必需品をお持ちいただくだけで大丈夫です。

Share on facebook
Facebook
Share on twitter
Twitter

関連記事