理学療法士による実践的なスキルアップ研修

介護の質は「人」によって大きく左右されます。だからこそ、スタッフ一人ひとりのスキルアップが欠かせません。2025年5月、㈱グランテック様にて行われた介護スタッフ向けエキスパート研修では、理学療法士による実技指導を中心に、より安全で効率的な介助技術の習得が図られました。

1.体の構造を理解し、動き方に根拠を持つ

2.スタッフ自身の体に負担が少ない介助法を習得

3.利用者が楽に感じる介助技術の確立

4.日常の姿勢や生活習慣の改善にもつながる知識提供

5.実践に基づいた応用力の養成

■ 実技中心の研修風景

研修では、理学療法士が直接スタッフの動きをチェックしながら、肩関節の誘導や体幹の安定性を意識した移乗動作など、実際の介護場面に即した技術指導が行われました。講義形式ではなく、体を動かしながら「感じて学ぶ」ことを大切にしています。参加されたスタッフの皆様も、最初は緊張しながらも、徐々に笑顔と質問が増え、活発な学びの場となりました。


■ 動作の根拠を学び、応用する

研修資料では、腹横筋や腰方形筋など「インナーマッスルの役割」や、「骨格筋の形状分類」なども紹介され、単なる体の動かし方だけでなく、“なぜそう動くと良いのか”という理論的背景も重視しています。このような学びは、スタッフ一人ひとりの自信と、ケアに対する責任感を高め、利用者との信頼関係にもつながります。


■ 今後に向けて

㈱グランテック様のように、現場主導でスタッフ教育に力を入れている施設が増えることは、介護業界全体の質の向上につながります。今回のような理学療法士の視点を取り入れた研修は、現場の即戦力となる人材育成に大きく寄与するものです。これからもスタッフ育成のため、様々な研修を行っていきたいと思います。

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